【厳重警戒】週末の寒波と余震に備えて
今すぐ行うべきストーブ・防寒対策
青森県、北海道をはじめとする北日本エリアの皆様。
これから週末にかけて非常に厳しい冷え込みが予想されています。地震活動が続く中での寒波到来は、複合的な災害リスクを高めます。
特に恐ろしいのは「地震によるストーブ火災」と「停電時の凍死リスク」です。命を守るため、以下の対策を今すぐ確認してください。
1. 最優先!ストーブの転倒・火災防止対策
冬場の地震で最も警戒すべきは火災です。揺れた瞬間、あるいは揺れが収まった直後の行動が生死を分けます。
大きな揺れを感じたら、身の安全を確保しつつ、揺れが収まってから火の始末を行ってください。
※自動消火装置が付いている場合は、無理に火を消しに行かず、まずは身を守ってください。
① ストーブの固定と配置の見直し
- 耐震マット・固定金具: 電気ストーブやファンヒーターの下には「耐震マット」を敷き、可能であれば壁と固定するベルトなどを設置してください。
- 周囲のクリアランス: ストーブの周囲1メートル以内には、洗濯物、カーテン、本、スプレー缶などを絶対に置かないでください。転倒したストーブがこれらに接触し、出火するケースが多発しています。
- 避難経路の確保: ドアの近くにストーブを置くと、転倒時に避難経路を塞ぐ恐れがあります。出入り口付近は避けてください。
② 「感震自動消火装置」の確認
お使いの石油ストーブやファンヒーターに「対震自動消火装置」が正常に作動するか確認してください。古い機種の場合、作動しないことがあります。芯が劣化していると完全に消火しないこともあるため、目視点検をお願いします。
③ 煙突式・FF式ストーブの注意点
北海道や青森で多い「煙突式」や「FF式」ストーブは、大きな揺れで煙突(排気筒)が外れる・ズレる可能性があります。
- 煙突の接続部分が緩んでいないか確認する。
- 揺れの後は、必ず目視で「煙突の抜け・ズレ」がないか確認してから再点火する。
- ズレたまま使用すると、一酸化炭素中毒により命を落とす危険があります。
2. 停電=暖房停止に備える防寒対策
地震により発電所や送電線にトラブルが起きれば、極寒の中で暖房が止まる可能性があります。電気がなくても暖を取る方法を準備してください。
カセットコンロ・ポータブルストーブの準備と注意
電気を使わない「ポータブル石油ストーブ」や「カセットガスストーブ」は非常に有効ですが、換気不足による一酸化炭素中毒に細心の注意が必要です。
※余震で窓が開かなくなる可能性も考慮し、定期的な換気を絶対に行ってください。
「部屋の中にテント」で保温
もし停電してしまった場合、部屋の中(リビングなど)にキャンプ用のテントを張り、その中で過ごすと体感温度が劇的に上がります。テントがない場合は、段ボールや毛布で狭い空間を作りましょう。
今すぐ準備できる防寒グッズ
- 使い捨てカイロ: 背中の肩甲骨の間や、腰に貼ると全身が温まりやすいです。多めに備蓄を。
- アルミブランケット: 100円ショップでも購入可能です。毛布の上に掛けるだけで保温性が高まります。
- 新聞紙・段ボール: 服の中に丸めた新聞紙を入れる、床に段ボールを敷くだけでも断熱効果があります。
- 水の確保(凍結防止): 水道管凍結のリスクがあります。浴槽に水をためる、飲料水を確保する際、ポリタンク自体を毛布でくるむなどの凍結対策を。
3. 就寝時の安全確保(週末の夜に向けて)
夜間の停電や大きな余震はパニックを引き起こします。
枕元の3点セット
- 厚手の靴下・スリッパ(靴): 割れたガラスや食器の上を歩けるように、底の厚いものを枕元に。
- 懐中電灯(スマホ以外の明かり): スマホのバッテリーは情報収集のために温存してください。
- 防寒着(上着): 布団から飛び出しても寒くないよう、すぐに羽織れるコートなどを手の届く位置に。
「寒さ」は思考力を奪います。まずは暖かくして、落ち着いて行動できる環境を整えてください。
ご家族や近隣の方、特に高齢者の方への声かけをお願いいたします。