本日は、自衛隊+αで何が検索されているのかを調査したいと思います。
自衛隊と言えば、航空祭やイベント等が一緒に検索されていそうですが、結果は??
Googleでの検索結果

Microsoft Bingでの検索結果

検索ワードとしては、イベントや年収(給料)が上位にあるのは理解できますが、「階級」や「英語」といったワードも検索されております。ちょっと、意外に感じました。他には受験対策等が上位に来ると思っていましたが、地本の方たちのアテンドが上手いのか検索ランキングに入っていませんね。
自衛隊の階級について
階級についての検索が一番多いということでしたので、自衛隊の階級について簡単ではありますが説明させていただきます。

私が3等陸士で採用されたように自衛隊生徒があった時代は3士~将の17段階でありましたが、令和7年1月現在では上記の表のとおり16の階級(引用元:防衛白書)があります。
幹部は8階級に分かれています。
まず、ひとくくりに幹部といっても尉官、佐官、将官の3つに分かれています。
まず、尉官は准曹士と接する機会が多く、管理職としてのスキルも当然ですが、現場での活躍も求められ、なかなか大変な階級です。一般社会で言えば、中間管理職(係長級)と言えます。
次に、佐官は防衛大学や防衛医科大学卒、または航空学生や一般曹候補生の方は自動的に佐官まで到達しますが、曹になってから部内試験を経て幹部になった方でも各課程で優秀な成績を収めれば佐官にまで到達します。今は定年延長の影響が色濃く、叩き上げ(部内幹部)の佐官任官が絞られていると聞きます。一般社会で言えば管理職(部長級)と言えます。
最後に、将官ですが、これは自衛隊最大派閥である防衛大学校の一学年からは数名しか排出されません。期別によっては、ゼロとなる幕もあるかもしれません。到達するにはあらゆる課程で主席級の成績を残すとともに、任務でも活躍し、人望も厚くなければなりません。一般社会で言えば、子会社レベルで言えば社長級、大企業では取締役員級と凄い存在となります。
昇任抑制については、下記の記事も参考にしてみてください。
准曹は5階級に分かれています。
准尉に関しては幹部なのか曹なのか際どいですが、幹部・准曹・士と分けられることが多いので本質的には曹に近い立場であると思います。ただ、役割としては幹部と曹士のパイプ役的な存在であり、最先任上級空曹(アメリカの映画では若手幹部をしごきまくっている、マスターサージェント的な存在)や准曹士先任といった職責の重いポジションに就くことが多く、部署によっては尉官よりも多忙かもしれませんね。
曹に関しては下から3曹、2曹、1曹、曹長とありますが役割は違えど自衛隊の原動力は曹です。
3曹でも現場でバリバリこなさないといけませんが、階級が上がるにつれて後輩指導や他部隊との調整、さらに曹長の階級ともなると准尉と同等な職責を求められることが多く、幹部とは違った中間管理職的な立場となります。
また、3曹以上はいわゆる正規任用(一般社会で言う正社員)となります。
一般曹候補生や自衛官候補生として採用されたならば、まずは3曹を目指して猪突猛進しましょう♪
士は3階級に分かれます。
士に関しては、下から2士、1士、士長とありますが2士~1士は入隊後2年未満の隊員が多く、ほぼ自衛官見習いに近いです。部署によっては一人で仕事を任せてもらえるかもしれませんが、ほとんどの場合は士長や曹とともに職務を遂行します。
士長については、自衛官になってから2年以上なので士であっても1人で仕事を任せてもらえることもあります。また、次なる階級である3曹を目指して末端レベルでは自分よりも下の立場である後輩指導を実施し、曹への昇任を目指して頑張らなければなりません。
まぁ、私が現役のころには自衛隊生徒(3士任用)や一般曹候補学生といって4年や2年で曹に昇任できる採用区分がありましたが、現在は廃止となっております。曹へ昇任するには体力錬成と学科試験がポイントとなります。
昇任対策については後日、資料を作りたいと思っておりますが以下のAkikinnJAPANチャンネルでは詳しく解説されておりますので、興味のある方は動画を視聴してみてはいかがでしょうか?