自衛官候補生とは
【概要】
採用の日をもって、陸・海・空自衛官候補生に任命されます。所要の教育を経て、3ヵ月後それぞれ2等陸・海・空士に任用されます。2等陸・海・空士の任用期間は、陸上自衛官については1年9ヵ月(一部技術系は2年9ヵ月)、海上・航空自衛官は2年9ヵ月を1任期(2任期目以降は各2年)として勤務します。 任官から約6ヶ月後に1等陸・海・空士に昇任し、1年後、陸・海・空士長に昇任します。その後は非任期制の自衛官(陸・海・空曹)へと進む道も用意されています。。
【入隊後の教育訓練・職域】
陸・海・空の各教育隊において、自衛官として必要な基礎的事項について教育訓練を受けることになります。教育訓練終了後、各人の希望と適性により、将来の進むべき職域が決定され、引き続いてその職域に必要な基礎的知識、技能修得のための教育訓練が行われます。教育終了後は、全国の各部隊に配置され、活躍することになります。
試験内容
【1次試験】 ※1次試験のみ
①筆記試験 (国語、数学、社会、作文)
②口述試験
③身体検査
④適性(知能)検査
試験対策(学科試験)
【傾向】
試験時間は40分 国語、社会、数学を各10問、計30問を解答します。
試験の内容は中学卒業程度です。時間の割に問題数が多いのではと心配になるかもしれませんが、実際に問題を解いてみると時間は十分にあると感じると思います。従って、焦らずじっくりと解答しましょう。国語と数学に関しては、高校でもよく扱う基礎事項ゆえ、恐れるに足りませんが、社会の問題は人によっては、中学校以来全くやっていないものもあると思います。ですから、2士の試験は社会が鍵を握っていると思ってもらってもいいかもしれません。よって、社会の問題に不安がある人は一問一答(高校入試用)あたりの問題集を用意し勉強をして下さい。
【対策】
『国語』
8割前後が漢字と語句からの出題となっています。中学生用の漢字・語句の問題集を一冊用意し、繰り返し学習するとよいでしょう。中学または高校で使用した国語の便覧を活用し、まぎらわしい漢字・慣用句表現をしっかり抑えて下さい。
『数学』
基本的な問題がほとんどなので基本事項をしっかり抑えれば問題ありません。 対策をするとすれば高校入試レベル~高校1年生程度の参考書なり問題集を2回程度こなせば対策はバッチリだと思います。
『社会』
基本的な事項ばかりですが、中学以来社会を全くやってない人は対策が必要です。 対策としては高校入試用の1問1答の問題集を用意し、3回程度こなします。 これでほぼ完璧ですが、時事関係の問題も出題される可能性もあるので、 日頃からニュースなどを見て、外交・軍事系はなるべく覚えておきましょう。
【作文について】
まず、作文の重要性についてですが、1次試験においては学科試験の方が重要です。 ですから、学科試験もおぼつかないようでは作文の心配をする前に学科試験に力を入れてください。 さて、本題に入りますが作文というのは学科試験で基準点をクリアした人のみが試験官に見てもらえます。 その時のポイントは、①「内容が適切か?」、②「字は丁寧に書いているか?」の2点です。
「過去の作文課題(一例)」
①看護学生:看護師としての優しさとは?
②一般曹候補生:模範について思うこと。
③自衛官候補生:自衛隊に入ってやりたいと思うこと。
④高等工科学校:中学3年間で学んだこと。
【最適参考書一覧】
『国語』
『数学』
『社会』