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自衛官に向いている?向いていない?

講師マリ
講師マリ

このページを閲覧している方は、自衛隊への入隊を検討している人だと思います。基本的に学生とは異なり社会人になると一定の忍耐力などは必要になりますが、自衛隊という組織は武器を扱う組織でもありますので規律の厳守や団体行動については一般的な会社より厳しいかもしれません。そこで自衛官に向いている人、向いていない人を考えてみました。ただ、ここでの記載が全てではないですし、どんな方でも自衛官になる、なれる素質・気質はあると思います


⭕️ 自衛官に「向いている人」

記事では、性格面・行動面・思考面から以下の特徴が挙げられています。

1. 集団行動が得意・苦にならない人

  • 内容: 自衛隊は常にチーム(分隊・班)で動きます。一人で勝手に動くのではなく、周囲と歩調を合わせることができる協調性が最も重視されます。
  • 理由: 任務達成には連携が不可欠であり、スタンドプレーは危険を招くため。

2. 素直な性格の人

  • 内容: 上官や先輩からの指導、アドバイスを「はい」と素直に受け入れられる人です。
  • 理由: 自衛隊のルールやノウハウは独特です。変なプライドを持たず、言われたことをスポンジのように吸収できる人が一番伸びます。

3. 体力に自信がある人(または体を動かすのが好きな人)

  • 内容: 日々の訓練、警衛勤務(警備)、災害派遣など、肉体を酷使する場面が多々あります。
  • 理由: 特別なアスリートである必要はありませんが、「体を動かすことに抵抗がない」「基礎的な体力がある」ことは大前提です。

4. メンタル(精神力)が強い人

  • 内容: 厳しい訓練、上官からの叱責、理不尽な状況に直面しても心が折れない人です。
  • 理由: 怒鳴られたり、厳しい指導を受けることが日常茶飯事であるため、いちいち落ち込まない図太さが必要です。

5. 規律・ルールをしっかり守れる人

  • 内容: 時間厳守、整理整頓、身だしなみ、挨拶など、決められた規則を遵守できる人。
  • 理由: 軍事組織において規律違反は命取りになります。「これくらい守らなくてもいいだろう」という甘えは許されません。

6. 「国を守りたい」「人の役に立ちたい」という志がある人

  • 内容: いわゆる愛国心や貢献心です。
  • 理由: 辛い訓練や任務に直面したとき、最終的に自分を支えるのは「誰かのためにやっている」という使命感だからです。

7. 安定した生活・収入を求めている人

  • 内容: 公務員としての身分保障、定期的な昇給、ボーナス、福利厚生に魅力を感じる人。
  • 理由: 解雇のリスクが低く、衣食住が保証されているため、将来設計を堅実に立てたい人には最適の環境です。

❌ 自衛官に「向いていない人」

逆に、以下のような特徴を持つ人は、入隊後に苦労する、あるいは早期退職する可能性が高いとされています。

1. 団体行動・人付き合いが極端に苦手な人

  • 内容: 一人でいるのが好きすぎる人、コミュニケーションをとるのが苦痛な人。
  • 理由: 寮生活(営内)では24時間他人と一緒です。トイレも風呂も食事も仲間と行動するため、逃げ場がありません。

2. 理不尽なことに耐えられない人

  • 内容: 「なぜ自分が怒られるのか」「これは無駄ではないか」と、論理的な正しさを追求しすぎる人。
  • 理由: 自衛隊では「連帯責任」や「意図的なストレス負荷(訓練の一環)」が存在します。理屈で納得できないと動けない人は強いストレスを感じます。

3. プライバシーを重視しすぎる人

  • 内容: 自分の空間、自分の時間、プライベートを絶対に守りたい人。
  • 理由: 特に独身のうちは相部屋が基本であり、私物検査などもあるため、完全なプライバシーは存在しません。

4. 体力が極端になく、運動嫌いな人

  • 内容: 走るのが大嫌い、重いものを持てない、運動習慣が全くない人。
  • 理由: 教育隊の訓練についていけず、怪我をしたり、自信を喪失して辞めてしまう原因になります。

5. 個性が強すぎる・自己主張が激しい人

  • 内容: 髪型や服装にこだわりがある、自分のやり方を曲げない人。
  • 理由: 自衛隊は「画一性(みんな同じであること)」を求めます。個性を出す場所ではなく、命令に従って組織の一部として機能する場所だからです。

6. 大金持ちになりたい人

  • 内容: 短期間で数千万稼ぎたい、といった野心がある人。将来、大金持ちになりたい人。
  • 理由: 自衛隊は「年功序列」の公務員給与体系です。安定はしていますが、ベンチャー企業や歩合制の営業職のように急激に給料が増えることはありません。パイロット等であれば若くして高給取りになることも可能ですが、自衛官の年収の幅は手当等を考慮しても350万~2500万円の範囲内です。2000万円を超えるのは将官といって、かなりの狭き道を通ってきたエリートであり、年齢も60歳前後です。ほとんどの自衛官は定年前に1000万円行けばは良い方です。

📝 まとめ

  • 「適性は入隊後に作られる」
    • 最初から全て完璧である必要はありません。「体力」や「規律」は教育隊での生活を通じて身につくものです。最も重要なのは「辞めずに続ける意志(忍耐力)」「環境に順応しようとする素直さ」です。
  • 「経済的なメリット」は強烈な動機になる
    • 衣食住タダ、手当充実、福利厚生など、経済的な基盤の強さは、多少の辛さを乗り越えるための大きなモチベーション(動機)として正当なものです。

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