先進諸国の中では女性の社会進出が遅れているといわれている日本。
近年は急速に女性の社会進出が見直され、国会議員をはじめ公務員の女性に対する待遇改善は目覚ましいです。
自衛官も例外ではなく、職域や昇任についても男女ともに全く差がありません。
給料に関しても「階級:号俸」だけでの査定なので、男女に差異はありません。
この記事は女性自衛官、女性自衛官になりたい人向けの記事です。
もちろん、ご家族や男性の方も気軽にお読みください。
育児中も働きやすい環境が充実
私の母親は看護師でしたが、自衛隊の育児休暇等の充実ぶり、そして取得のし易さを非常に羨ましがっていました。
自衛隊の男女比がまだまだ男が多いだけに女性の育休・産休に対する理解があると言えます。おそらく、ここまで恵まれているのは公務員、一般的な企業を含めてもなかなか無いと思います。
看護師もそうですが、保育士や幼稚園の先生等はほとんどが女性で、女性ばかりの職場ゆえに簡単に育休・産休の取得はおろか、出産のタイミングも「次は〇〇さん、その次は私・・・。」みたいに管理されているところもあるほどです。
出産や育児に対するサポートは本当に充実しています。
分かりやすい言い方をすると、1日もしくは1週間での総勤務時間は変えることなく、ある程度フレキシブルに自分で設定することも可能です。
また、お昼休みは通常1時間取得できますが、これを半分の30分に短縮することもでき、30分早く帰宅(子供のお迎え等)することも可能です。
休暇だけでなく、ワークライフバランスにも力を入れています。
全国8か所は以下のリンクからご確認いただけます。
女性自衛官のすべてが思い通りに異動できる訳ではありませんが、異動に関しても最大限考慮されますし、交代制勤務(シフト勤務)になっても保育園等の施設が充実しております。配置された上司に相談すれば不安なく育児できると思います。
男女平等の待遇
一般的な企業も男女平等を目指していますが、まだまだその途上です。
しかし、自衛隊は女性自衛官の採用を開始した時点で「階級:号俸」のみで給料を決定しており、本当に男女平等です。
一方、職域や昇任のスピードでは差をつけるんでしょ!?って不安に思うかもしれませんが、それもないです。
女性の絶対数が少ないので数は多くないかもしれませんが、女性の戦闘機パイロットも誕生していますし、女性の将官も沢山います。
どちらの道も険しいですが、努力次第ではつかみ取れるので性別によって断念ということはありません。
女性が採用がされていない募集区分は、私がかつて入隊した少年工科学校(現:高等工科学校)だけです。しかし、その高等工科学校も2028年度からは女子も採用する予定となっており、これが実現すれば完全に男女平等の組織になります。