自衛隊はカラダが資本です!
自衛隊に限らず、人生100年時代に突入しているので健康管理は非常に重要です!
見出しの「自衛隊はカラダが資本です!」というフレーズは、ガガガSPさんの「自衛隊に入ろう」という曲の中にもあり、自衛官に限らず人生を謳歌するためには健康であることが非常に重要だと思います。
私は医学的な知見がないので、専門的なことはお話しできませんが自衛隊という組織がいかに健康管理を重視しているのかを述べたいと思います。
自衛隊に入ると「健康管理」、「健康管理」とありとあらゆる機会で聞くことになるみたいです。
それは集団生活をしているので感染症にでもかかってしまえば集団感染のリスクになります。2019年、全世界を激震させた「新型コロナウイルス」においては、非常に厳格な感染対策を講じたそうです。また、感染症に限らず災害等が発生したときに「痛風が・・・とか、虫歯が痛くて集中できません。」とかはもってのほかですからね。
身体検査や入隊前の健康管理
これから入隊する方については、入隊前の健康管理として以下の事項を実施しておくと入隊後に安心できると思います。あくまでも推奨レベルですので、実施の可否については各人の判断でお願いします。
1.歯科治療(検診)
自衛隊への入隊に関わらず歯科検診は非常に重要だと思います。
定期的に検診されている方は大丈夫だとは思いますが、それ以外の方は入隊の願書を出した時点で歯科検診に行きましょう。
歯科検診は採用試験の項目にあります。
虫歯があれば即不合格ではありませんが、入隊までに治療する必要があります。状況によっては時間がかかることもあるので、採用試験で指摘されてから治療を開始するよりも入隊を決意した段階から検診・治療を開始するほうが断然いいです。
合格通知をもらった後も安心しきらずに、検診等に行って歯の状態を良好に保ちましょう。
※ちなみに、虫歯以外にも身体検査で何か指摘された「条件付き合格」の人は、必ず指摘された内容を完治、または改善(BMI等)しておくようにしましょう。着隊後の身体検査の結果次第で「不採用」となることもあります。
2.予防接種
この記事を書いている段階では、すでに新型コロナウイルス感染症は第5類になっております。
新型コロナウイルスで感染予防を徹底した反動なのか、新型コロナウイルスのみならずインフルエンザやヘルパンギーナ等の感染症が季節問わず流行してしまっているのが現状です。
自衛隊への入隊の時期は人によって違うかもしれませんが、春が一番多いと思います。
春先でも全然インフルエンザ等に感染する可能性はありますし、訓練期間の短い一般曹候補生や自衛官候補生は病気等で訓練ができないのは致命的です。
実際、いくつかの教育隊では入隊案内に予防接種を受けての着隊を推奨しております。ただ、予防接種やワクチン等に関しては他人が矯正できるものではないのでご自身で判断してください。
話は少し逸れますが、花粉症等のクスリに関しては入隊前に用意しておいた方が間違いないものの、入隊後に医務室等で無料で大量に処方してくれるはずなのでお金に余裕がない人は無理に用意しなくても大丈夫です。
3.眼科検診
歯科検診と違って、眼は日常生活でその異変に気付きやすいと思いますが、視力に不安のある方は眼科検診に行き、眼鏡やコンタクトレンズを用意して入隊に備えましょう。
自衛隊は肉体労働ってイメージがあると思いますが、お勉強も沢山あります。黒板やホワイトボード、プロジェクター等の文字が見れないと勉強になりませんし、欠点等を取ると成績に響いてきます。
成績については別の機会でお話ししますが、今後の昇任スピード等にかなり影響してきます。
4.産婦人科検診(女性のみ)
生理痛のひどい人(月経困難症等)は、婦人科で低用量ピルを処方してもらうことができます。特に、生理のたびに市販の痛み止めを飲んで我慢しているような方は、入隊前にお医者さんと相談して期間分の処方をしていただくと訓練に専念できると思います。
低用量ピルの効果(種類によって異なります)として、
・生理痛を軽くする
・生理を止める
・生理不順を改善する
・PMS(月経前症候群)やPMDD(月経前不快気分障害)の改善
・ニキビや肌荒れの改善
・貧血の予防 等が挙げられます。
アスリートや受験生をはじめ、パフォーマンスの向上や日常生活の改善のために服用する方も多いみたいですし、実際に月経困難症の治療として低用量ピルを服用している女性自衛官もいるよう。
女性でも平等な給与・昇任が出来るのが自衛隊です。生理痛で集中できずに成績等を落とさないためにも上記以外にも対策を考えておいた方がよいと思います。