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【直前対策】筆記試験突破テクニック

自衛隊採用試験 筆記(選択肢)突破テクニック集

📖(秘)自衛隊採用試験
筆記(選択肢)突破テクニック集

はじめに:なぜ「テクニック」が必要か?

自衛隊の採用試験合格には、もちろん日々の勉強(知識)が土台です。しかし、本番の限られた時間の中で、その知識を100%以上の成果に変えるのが「テクニック(技術)」です。

知識が70%でも、テクニックを駆使すれば80%の得点が可能です。逆に知識が90%あっても、テクニック不足(時間切れ、マークミス)で70%に落ちることもあります。
このテキストで、合格を確実にするための「得点力」を身につけましょう!

1消去法(守りのテクニック)

選択肢問題の王道であり、最も強力な技術です。

🔴 鉄則:「正解を選ぶ」のではなく「間違いを消す」

多くの受験生は「正しい選択肢はどれだ?」と探します。しかし、一流の受験生は「絶対に間違っている選択肢はどれだ?」と探し、それを消していきます。

5択問題の場合:
  • 普通に正解を選ぶ → 正答率 20%
  • 消去法で2つ消せれば → 残り3択 (正答率 33%)
  • 消去法で3つ消せれば → 残り2択 (正答率 50%)
  • 消去法で4つ消せれば → 残り1択 (正答率 100%)

🔵 基本①:「絶対に違う」選択肢を消す

まずは、常識や基礎知識で「これはあり得ない」という選択肢を瞬時に消します。

例(数学):
問: 5 × (X+2) = 15 の X は?
選択肢: ア. -5 イ. -1 ウ. 1 エ. 5
→ 🔵 X がマイナスだと左辺がマイナスになるので、アとイは瞬時に消せる。(残り2択)
例(文章理解):
本文:「AはBを好んだが、Cは苦手だった。」
選択肢:「AはCを好んだ」
→ 🔵 本文と明確に矛盾する。即消去。

🟢 応用②:「部分的に違う」選択肢を消す

これが「引っかけ問題」を見破るカギです。選択肢は、一見正しそうに見えても、一部分だけが間違っていることが多いです。

例(社会):
選択肢:「日本の内閣総理大臣は、国会で選ばれ、天皇が任命する。」
→ 🟢 前半(国会で選ばれ)は合っています。
→ 🔴 しかし、後半(天皇が任命する)は間違いです。(正しくは「国会の指名に基づき、天皇が任命する」)

一部分でも間違っていれば、その選択肢全体が「間違い」です。

🟡 注目③:「2択」に絞り込むことの価値

知識で完璧な答えが出なくても、消去法で「アかウのどっちかだ」まで絞り込めれば、あなたの正答率は50%に跳ね上がります。 全問正解を目指すのではなく、「確実に2択まで絞り込む」ことを目標にするだけでも、得点は大きく安定します。

2問題文・選択肢の「クセ」読解術

問題作成者も人間です。正解とダミー(不正解)の選択肢には、特有の「クセ」が現れやすいのです。

🔴 警告①:「極端な言葉」はダミー(不正解)のサイン

以下の言葉は【100%】や【0%】を表す断定的な言葉であり、少しでも例外があれば「間違い」となるため、不正解の選択肢として作られやすいです。

  • 「絶対に」「必ず」「すべての」
  • 「一切~ない」「~だけ」「~以外にない」
例: 「自衛隊の訓練は、すべての隊員にとって容易である」
→ 🔴 「すべて」と言い切っています。例外(きついと感じる人)がいるはずなので、これはダミー(間違い)の可能性が極めて高いです。

🔵 注目②:「曖昧な言葉」は正解のサイン(かも)

逆に、下記のような【例外を認める】言葉や【断定を避ける】表現は、記述として「間違い」にしにくいため、正解の選択肢である可能性が比較的高いです。

  • 「~の場合がある」「~と考えられる」
  • 「~の一つである」「比較的~」「~する傾向がある」

🟢 《最重要》③:問題文の「問い方」を二重チェック

これはテクニック以前の「失点防止」の最重要項目です。焦っていると脳が勝手に「正しいものを選べ」と変換してしまいます。

問:「次のうち、内容として【誤っているもの】を1つ選べ」

この「誤っているもの」という部分を見たら、問題用紙に大きく「×」や「バツ」と書き込み、自分に警告しましょう。 せっかく知識があっても、ここで間違うと0点です。

3時間配分と解答順序

「時間切れ」は、実力不足ではなく「戦略ミス」です。

🔴 鉄則①:「2周目作戦(パス回し)」を徹底せよ!

試験で最もやってはいけないのは、「難しい1問に時間をかけすぎて、後ろの簡単な5問を解く時間がない」ことです。これを防ぐ最強の戦略です。


(2周目作戦のフローチャート図)

1. 【1周目】(得点の確保)

  • 問題1から順番に解きます。
  • 「瞬時に解ける問題」だけを解き、確実にマークします。
  • 少しでも「あれ?」「時間かかりそう」「分からない」と感じた瞬間に、その問題は飛ばします
  • 飛ばした問題番号には「△(後で解けそう)」「×(難問)」など、自分なりの印をつけます。

2. 【2周目】(得点の上乗せ)

  • 1周目が終わったら、「△」をつけた問題に戻ります。
  • すでに一定の得点を確保しているため、精神的に余裕を持って解きます。

3. 【3周目】(最後のあがき)

  • 最後に「×」の問題に戻ります。
  • ここで第1章の「消去法」や第5章の「最終手段」を使い、1点でも多くもぎ取ります。

🔵 分析②:解く順番の最適化

試験が科目別(国語、数学、社会…)になっている場合、自分の得意科目から解き始めましょう。

メリット: スムーズに解けることで脳がウォーミングアップされ、勢いがつき、苦手科目にも冷静に取り組めます。

4マークシートの技術

解答(マーク)は、試験の「最後の仕上げ」です。ここでミスをすると、すべてが台無しになります。

🔴 厳禁①:「最後にまとめてマーク」は危険!

「全問解き終わってから、最後に一気にマークしよう」
これは最悪の戦略です。
  • 危険な理由①: 残り5分で焦ってマークし、1つズレたら全滅するリスクがあります。
  • 危険な理由②: 時間が足りなくなり、解いたのにマークできなかった問題が発生します。

🔵 基本②:「1問1マーク」または「見開きごとマーク」

B案(時間効率と安全性のバランス)がオススメです。

  • A案(安全確実): 1問解く → 1問マークする
  • B案(オススメ): 見開き1ページ(例:問1~問5)を解き終わる → そのページ分(問1~問5)をまとめてマークする

B案の場合、必ず「問題番号」と「マークシートの番号」を指さし確認してから塗るクセをつけましょう。(例:「よし、問5はウだな」→(指で問題番号5とマーク欄5を確認)→ 5をマーク)

5迷った時の「勘」の磨き方

「×」印をつけた問題など、どうしても分からない時に使います。

🟡 ヒント①:「仲間外れ」の選択肢を探す

例: 4つの選択肢のうち、3つは「~を許可する」「~を推進する」といった【肯定的】な内容なのに、1つだけ「~を禁止する」という【否定的】な内容だった場合。
→ その「仲間外れ」の選択肢が、正解(または「誤っているものを選べ」の答え)である可能性がやや高いです。

🟢 思考②:「常識」で判断する

特に一般常識や道徳観を問うような問題で迷った場合、「人として」「社会人として」「(将来の)自衛官として」どれが一番まともか、常識的か?という視点で選ぶと、正解できることがあります。

🔑 巻末コラム:テクニックは「練習」で「技術」になる

これらのテクニックは、読んだだけでは使えません。 普段の問題演習や模擬試験の時から、

  • 「これは極端な言葉だな」(第2章)
  • 「この問題は飛ばそう」(第3章)
  • 「見開きでマークしよう」(第4章)

と、意識して練習することで、初めて本番で無意識に使える「自分の技術」になります。 頑張ってください!

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