自衛官×電気主任技術者=一生安泰
基地と自分の人生を照らす「独占業務」の力
自衛隊の駐屯地や基地は、一つの「街」のようなものです。そこには必ず高圧受電設備(キュービクル)があり、停電は国防上の致命傷となります。
その電気設備を維持・管理できるのは、法律上「電気主任技術者(電験)」の資格を持つ者だけです。
自衛隊内での重要性はもちろんですが、この資格の真価は「定年後」にあります。自衛官の体力は年齢と共に落ちますが、電験の資格価値は年齢と共にむしろ輝きを増します。その具体的なメリットを解説します。
工業高校や大学で電気を学び、電験三種(あるいは二種)を取得済み、または認定校を卒業見込みの方。あなたは自衛隊にとって「インフラの守護神」候補です。
① 「技術曹」採用で公務員&技術者のいいとこ取り
電験三種以上は、陸上・海上・航空自衛隊すべてにおいて「技術曹(技術海曹・空曹)」の採用要件に含まれています。
入隊と同時に「2曹(または3曹)」という階級が与えられ、最初から技術のプロとして扱われます。「一般曹候補生」のように倍率の高い昇任試験を受ける必要がなく、最初から定年まで働く権利(曹の身分)を持てるのは圧倒的なアドバンテージです。
② 「施設科(陸)」や「基地業務隊(空・海)」への配属
自衛隊には、基地のインフラを維持管理する専門部隊があります。
- 陸上自衛隊:施設科(営繕班・発電機整備など)
- 航空自衛隊:航空基地隊(施設隊)
- 海上自衛隊:造修補給所、護衛艦の電機員
これらの部隊では、あなたの電気知識がダイレクトに活かせます。演習で泥まみれになる機会も比較的少なく(※部隊による)、専門技術を磨きながら安定した勤務が期待できます。
③ 幹部候補生への道も
電験を持つような理系エリートは、幹部自衛官としても嘱望されます。特に艦艇や航空機のシステムは電気の塊であり、電気工学の素養がある幹部は非常に重宝されます。
現役隊員にとって、電験三種の取得は「エベレスト登頂」並みに困難(合格率10%以下)ですが、登りきった先には絶景が待っています。
① 駐屯地業務隊での「選任」ポジション
各駐屯地の業務隊(管理隊)には、電気設備の保安監督者が必要です。このポストは外部委託されることもありますが、隊員が資格を持っていれば「選任」される可能性があります。
「○○曹長がいないと駐屯地の電気が守れない」という状況になれば、あなたの地位は盤石です。転勤の希望なども通りやすくなるケースがあります。
② 艦艇(海自)では「神」扱い
護衛艦や潜水艦は、発電所を積んで走っているようなものです。電機員として電験の知識があれば、艦内の複雑怪奇な電気系統トラブルを理論的に解決できます。
「経験と勘」だけでなく「理論」で修理できる隊員は、艦長や機関長から絶大な信頼を得られ、昇任スピードも加速します。
③ 退職後の「ビルメン」業界が無双状態
自衛官の再就職先として人気なのが、ビルメンテナンス(設備管理)業界です。しかし、資格なしで行くと給料は安く、現場作業員止まりです。
ところが、「電験三種」を持っていれば世界が変わります。
- 年収:未経験でも年収400万〜500万スタート。経験を積めば600万〜もザラです。
- 求人:60歳を過ぎても、ハローワークに行けば「先生、うちに来てください」と引く手あまたです。
- 働き方:現場作業というより「監視・管理」がメインになり、体力的な負担が激減します。
具体的なメリット比較まとめ
← 表は横にスクロールできます →| 項目 | 資格なし・一般隊員 | 電気主任技術者あり |
|---|---|---|
| 入隊時の待遇 (資格採用枠) |
2士(見習い) | 2曹・3曹(下士官) ※技術曹選考の場合 |
| 適性のある部隊 | 普通科・特科など 戦闘職種がメイン |
施設科・基地業務隊・艦艇電機 (インフラ管理の専門職) |
| 部隊での役割 | 体力・戦闘技術 | 「保安監督者」としての 法的責任と専門性 |
| 退職後の再就職 (ビルメン業界等) |
現場作業員 (年収300万前後〜) |
電気主任技術者(選任) (年収500万前後〜定年なし) |
「電験三種」で十分? それとも「二種」?
電気主任技術者には一種・二種・三種があります。自衛官としてはどこを目指すべきでしょうか。
まずは「三種」で人生が変わる
第三種電気主任技術者(電験三種)があれば、電圧5万ボルト未満の設備を扱えます。これは一般的なビル、工場、そして多くの中小規模な駐屯地をカバーできます。
三種を取るだけで、自衛隊内でも再就職市場でも「上位数%」のエリートになれます。まずはここが目標です。
「二種」があれば伝説級
第二種(電験二種)は、17万ボルト未満まで扱えるようになり、大規模なプラントや超大型基地の管理が可能になります。
現役自衛官で二種を持っている人は極めて稀です。もし取得できれば、退職後は大手電力系グループ会社や、メガソーラー管理などの高額オファーが殺到します。
結論:難易度はS級。しかしリターンはSSS級。
電験は「自衛隊に入ってから取る」には、相当な覚悟が必要です。演習や警衛の合間に、複素数や微積分の勉強をしなければなりません。
しかし、だからこそ「持っているだけで一目置かれる」のです。
「定年退職が怖い」「体力勝負の毎日に不安がある」。そんな自衛官にとって、電気主任技術者は、将来の不安をすべて消し去ってくれる「最強の防具」となります。
国防の最前線で基地の明かりを守り、退職後は社会のインフラを守る。そんな誇り高き技術者への道に、ぜひ挑戦してみてください。
「文系」でも「知識ゼロ」でも大丈夫!
電験三種 合格への最初の架け橋
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