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【ご家族向け】着隊日と入校式、どちらに行くべき?

自衛隊には、入隊に関連する重要な日が2回あります。
一つは、実際に駐屯地へ行って荷物を運び込む「着隊日(ちゃくたいび)」
もう一つは、制服を着て宣誓を行う「入隊式(にゅうたいしき)」です。

この2つのイベントは、通常約1週間ほど離れて実施されます。
(※着隊してすぐに式があるわけではありません!)

結論:どっちに行けばいいの?

【高等工科学校生徒(15歳)のご家族】
👉 極力、「両日とも」同行することをお勧めします。

【それ以外(18歳以上)のご家族】
👉 どちらか1日なら、間違いなく「入隊式」をお勧めします。
着隊日は「送迎のみ」と割り切ってOKです。

1. 「着隊日」とは? ~事務手続きと別れの日~

着隊日とは、いわば「引越しの日」であり「入社手続きの日」です。
指定された日時に駐屯地の門をくぐり、自衛隊員としての生活をスタートさせる日ですが、この日の雰囲気は非常に事務的です。

当日の流れ(ご家族視点)

  • 駐屯地の門まで車で送る、または最寄り駅で別れる。
  • 一部の駐屯地では、受付場所まで同行できる場合もあるが、基本的には「門や駐車場でバイバイ」して終わり。
  • 隊舎(寮)の中まで親が入れることは、コロナ禍以降非常に少なくなっています。

当日の流れ(入隊者視点)

  • 到着した瞬間から「お客さん」ではなく「新隊員」扱い。
  • 書類の山にサイン、身体測定、制服の採寸、物品の受領で大忙し。
  • その日の夜から、自分のベッドメイキングや点呼が始まります。
ここがポイント:着隊日は「地味」です

ご家族が無理をして休んで同行しても、門の前で「じゃあ、元気でね」と荷物を渡して、ものの5分で終了…というパターンがほとんどです。
感動的なセレモニーはありません。むしろ、これから始まる集団生活への緊張感で、お子様もピリピリしていることが多いです。

2. 運命の「空白の1週間」

着隊してから入隊式までの約1週間、彼らは何をしているのでしょうか?
実はこの期間こそが、民間人を自衛官に変えるための準備期間です。

  • 裁縫地獄:配られた制服やジャージに、ひたすら名札を縫い付けます。
  • 基本教練:入隊式で恥をかかないよう、「敬礼」や「行進(回れ右など)」の練習を繰り返します。
  • 身だしなみ:髪が長い者は、駐屯地内の理髪店で短く刈り上げられます。

この1週間で、彼らの顔つきは少しだけ「自衛官」らしくなります。

3. 「入隊式」とは? ~晴れ姿と感動の日~

着隊から約1週間後に行われるのが入隊式です。
これが、いわゆる「入学式」や「入社式」にあたるメインイベントです。

当日の様子

  • 制服着用:サイズが合った制服に袖を通し、ビシッとした姿を見られます。
  • 宣誓:「事に臨んでは危険を顧みず…」という服務の宣誓を行います。この瞬間、彼らは法的に正式な「自衛官」になります。
  • 観閲行進:1週間の練習の成果を見せるため、ご家族の前を行進します。
ここがポイント:ハンカチ必須です

たった1週間ですが、見違えるほど頼もしくなった我が子の姿に、涙するご家族が続出します。
駐屯地司令や来賓の挨拶もあり、式典全体が厳粛な雰囲気で行われます。
式終了後は、制服姿のお子様と記念撮影をする時間が設けられることが多く、一生の思い出になります。

4. 【対象別】お勧めプランの詳細解説

① 高等工科学校生徒(15歳前後)の場合

彼らはまだ中卒の未成年です。「就職」というよりは「全寮制高校への入学」に近い側面があります。

推奨 着隊日・入隊式 両方の参加
理由 15歳で親元を離れる不安は計り知れません。
着隊日:親として荷物の搬入を手伝い、区隊長(担任の先生のような人)に「息子をよろしくお願いします」と挨拶する最後の機会です。
入隊式:制服を着た立派な姿を見て、親も子離れの覚悟を決める日です。

② 自衛官候補生・一般曹候補生(18歳以上)の場合

高校卒業以上、あるいは社会人経験者の彼らは、もう立派な大人です。

推奨 入隊式のみ参加(着隊日は送迎のみ)
理由 着隊日:18歳を過ぎて親が荷物を持ってついて回ると、班長から「過保護だな」と目をつけられるリスクもゼロではありません。
「駅まで送るから、あとは自分で頑張れ」と背中を押すのが、大人の自衛官への第一歩です。

入隊式:こちらは是非行ってあげてください。厳しい訓練が始まる前の、最後の家族団欒の時間にもなります。

5. 入隊式に行くご家族へのアドバイス

  • 服装:セミフォーマルが一般的です。お父様はスーツやジャケット、お母様はワンピースやスーツの方が多いですが、普段着の方もいらっしゃいます。派手すぎなければ大丈夫です。
  • 履物:体育館で行われることが多いので、スリッパを持参すると便利です(底冷えします)。
  • 写真撮影:式典中は撮影可能な場所が限られます。望遠レンズがあると便利です。
  • 昼食:式典後、お子様と一緒に外出(または駐屯地内の食堂利用)が許可される場合があります。事前に「何が食べたい?」と聞いておいてあげてください。(※部隊の方針によります)

まとめ:最高の門出にするために

仕事の都合や遠方であることなど、ご家庭の事情は様々だと思います。
もし「どちらか1日しか行けない」のであれば、迷わず「入隊式」を選んでください。

着隊日は「別れの日」ですが、入隊式は「再会の日」であり、我が子が国の守り人として生まれ変わった姿を確認できる日です。
その晴れ姿は、これまで育ててこられたご家族への、最初で最高の親孝行になるはずです。

素晴らしい入隊式になることを、心よりお祈り申し上げます。

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